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「リーダーは、赤レンジャーだけじゃない」自分らしいリーダーシップの見つけ方

2026年9月16日

スマーフィットウェストロック合同会社

業種 外資系包装資材メーカー
website https://www.westrock.com/company/japan

コーチングを通して次世代リーダー育成を支援する、Coaching Leaders Japan(コーチング・リーダーズ・ジャパン)です。今回は、スマーフィットウェストロック合同会社で実施したコーチングプログラムの体験談をお届けします。

世界40か国で事業を展開する世界最大の包装資材メーカー、スマーフィットウェストロック。その日本法人では、2024年から次世代リーダー育成プログラムをスタートしました。

グローバルな環境でリーダーとして力を発揮するためには、リーダーシップと英語力の両方が求められます。そこで私たちが提供するプログラムの特徴は、リーダーシップの「正解」を教えることや単に英語スキルを伸ばすことではありません。目指すのは、参加者一人ひとりが自分自身を知り、自分らしいリーダーシップのあり方を見つけていくことです。

そのために、対話だけでなく、身体を動かしたり、喜怒哀楽を思い切り表現してみたり、普段とは違う環境に身を置いたりしながら、自分の感情や思考、他者との関わり方を体験的に見つめていきます。

また、こうしたプログラムの一部を英語で重ねていくことで、英語でも自分の考えを伝えることへの抵抗が薄れ、自然と英語力の向上につながる参加者もいます。中には、TOEICのスコアが150点以上伸びたケースもありました。

今回は、1期生・2期生の変化を見てきた人事部長・橋本ルミさんと、2期生としてプログラムに参加した営業部・久保健太郎さん、島田工場SCM課・成岡聖子さんに、参加前の印象から、実際にどんな体験をしたのか、そして仕事や日常の中でどんな変化が生まれたのかを伺いました。

<第1期の体験談はこちら(2025年2月掲載)>

https://coachingleaders.jp/case/20250203/

「リーダー=先頭に立つ人」だと思っていた

――今回、第1期に続いて第2期のプログラムを実施させていただきました。1期生のその後の様子はどうですか?

橋本さん:
困難な状況になったときほど、その人の本当の力量が見えると思うんですが、1期生のメンバーを見ていると、以前よりぐっと落ち着いて、「今は大変だけれど、じゃあどう解決していこうか」と捉えられるようになったと感じています。

以前は、上司や経営層に少し遠慮があったり、周囲を巻き込んで意見をぶつけ合いながら進めることに慎重なところがありました。それが今では、「自分はこうしたい」「こう思う」と率直に自分の考えを伝えながら、周りと一緒に進めていけるようになってきた。その変化の背景には、プログラムを通して、自分自身と向き合った経験があるのだと思います。

「自分はどういう人間なのか」「自分には何ができるのか」「自分がどう変われば、リーダーシップを発揮できるのか」。

そうやって自分自身を見つめる中で、自分の良さや強みを改めて認め、「こういう自分でいいんだ」と思えるようになった。そして、自分らしさを生かしながら、さらに成長していくことにも、以前ほど躊躇しなくなったのではないかと思います。

一人で抱え込まず、自分の思いを伝えて周りと一緒に進んでいく姿を見られるのは、本当に心強いですね。

――そんな1期生の姿を身近に感じながら、2期生のお二人は今回のプログラムに参加されました。まず、参加前はどんな気持ちでしたか?

久保さん:
私はちょうど1期生の方から仕事の引き継ぎを受けている時期だったんですが、途中から「なんだか雰囲気が変わったな」と感じていたんです。

それまでは淡々とした業務上の引き継ぎという感じだったのが、プログラムを受け始めてから、少しずつこちらに踏み込んで関わってくれるようになって。「業務を伝える」だけじゃなく、「相手にどう伝わるか」「どう感じるか」まで心を配ってくれているのが伝わってきたんです。

そのポジティブな変化を実際に見ていたので、自分の参加が決まったときも「今回はどんなことをするんだろう」と楽しみな気持ちでした。

成岡さん:
私も1期生の人たちを見ていて「ちょっと雰囲気が変わったな」とは感じていたんですが、まさか自分が受けることになるとは思っていなかったです。というのも、私自身があまりリーダー気質ではないと思っていて。

「リーダー」と言われると、私の中では、ゴレンジャーでいう「赤レンジャー」みたいなイメージだったんです。でも、私は別に赤レンジャーになりたいわけではないし……と、最初はちょっと腰が引けていたのが本音でした。

やる気がなかったわけではなくて、「どんなことをするんだろう」という面白そうな気持ちはありました。ただどこかで、「最終的に赤レンジャーになることがこのプログラムのゴールなのかな」「みんなと同じようなリーダーにならなきゃいけないとしたら、自分は辿り着けるんだろうか」という不安はありましたね。


想像を超える2泊3日で幕を開けたプログラム

――プログラムは、軽井沢での2泊3日のリトリートから始まりました。実際に参加してみて、いかがでしたか?

久保さん:
いやもう、全く想定外でした(笑)。これまでのどんな研修とも違っていて、身体も使うし、自分の内面にも向き合う。普段なにげなく使っている「言葉」をどう捉えるかまで深掘りするんです。オントロジカルコーチング自体が初めてだったので、かなり強烈なインパクトがありました。

日常の仕事から離れた軽井沢という場所も大きかったですし、講師の方々も熱くて「何を言っても受け止めてもらえる」という安心感がありました。そういう環境があったからこそ、「実はこう思っている」という本音を素直に出せたんだと思います。東京のオフィスで「今ここで自分を出してください」と言われても、いきなりでは、なかなか難しいですよね(笑)。

あえて日常とは違う環境に身を置いて、無理やりにでも、普段ならしないことをやってみる。そうすることで、自分でも気づいていなかった部分に触れられたのかなと思います。

軽井沢でのリトリートの様子

成岡さん:
私は研修の中で「あえてゆっくり行動してみる」というワークが印象に残っています。普段なら何も考えずにやっていることを、あえてスローペースでやってみる。それだけでも、今まで見えていなかったものが色々と見えてくるんです。

そういった一つひとつの小さな気づきが日常で積み重なって、少しずつ自分の中に染み込んでいった感覚があります。研修を受けてすぐに「これがこう変わった!」というより、時間をかけて自分の中で消化していった感じですね。日常生活の中で「ちょっとやってみよう」と試しているうちに、少しずつ変化していきました。

それに伴って、参加前に感じていた「みんなと同じゴールを目指さなきゃいけないのかな」という考えも変わっていったんです。

「リーダー像」は一つではないという気付き

――「赤レンジャーにならなければいけないのでは」と感じていた感覚は、どう変わっていったのでしょうか?

成岡さん:
コーチの桜庭さんに「赤だけじゃなくて、ピンクでも黄色でもいいんだよ」と言っていただいたんですが、その言葉がすごく心に残っています。「先頭に立ってみんなを引っ張るだけがリーダーシップじゃないんだ」と思えるようになりました。

無理に赤レンジャーにならなくてもいい。自分らしいやり方で人と関わって、必要なときに一歩前に出る。それも一つのリーダーシップなんだと腹落ちしたんです。「こうあるべき」に自分を合わせるのではなく、「自分にはどんな関わり方ができるか」を考えられるようになり、見方そのものが変わりましたね。

久保さん:
私も以前は、リーダーになるためには「リーダーとはこうあるべき」というものを理解して、それを自分の中で確立していくものだと思っていたんです。でも、そうじゃなくて、リーダーシップって状況によって変わっていいものなんだと思えるようになりました。

前に出て引っ張ることが必要な場面もあれば、一歩引いて相手の話を聞くことが必要な場面もある。一つの型にはめなくてもいいんだと思えるようになったことで、少し気持ちが楽になりました。

この気づきは日常の生活にも活きていて、例えば、私は家族がいるんですが、「理想の父親はこうあるべきだ」と、何となく自分の中に父親像を持っていたんです。

でも、別にいろんなお父さんがいていいんじゃないか、と少し気楽に考えられるようになりました。子どもに対しても「こうするべき」と決めつけるのではなく、いろんな視点から見てみる。「子どもには子どもの考えがある」と考える。

そうやって、相手を理解しようとすることを以前より意識するようになりました。
仕事でも、社内でコミュニケーションを取るときに、相手が今忙しいのか、少し時間があるのか、声をかけるタイミングはどうか、表情はどうか……そういうことを以前より意識するようになりました。

「自分はこうするべき」ではなく、「今、相手にとってはどうなんだろう」と考えてみる。そういう視点を持てるようになったことは、研修を受けて、自分の中で変わった大きなところだと思います。

「聞く」ことを知って、コミュニケーションが変わった

ーーそうした気づきにつながる具体的なきっかけは何だったのでしょうか?

久保さん:
一つは「聞き方」についてのセッションですね。「能動的に聞く」「受動的に聞く」といったお話があったんですが、人の話を聞くときの「自分の姿勢」なんて、それまで意識したこともありませんでした。

それが言語化されたことで、「自分はいま、どう聞いているんだろう」と意識できるようになったんです。ただ話を聞くということでも、自分がどんな姿勢で聞いているかによって、相手の見え方や、受け取るものが全然違ってくる。そこは、自分の中でもかなり腹落ちしたところでした

成岡さん:
私は以前、人と話していて「この人とは分かり合えないな」と思ったら、わりとすぐに諦めてしまっていたんです。「もういいかな」って。でも今は、そこでもう一歩踏み込んでコミュニケーションを取ってみようと思えるようになりました。

研修で「聞き方」を学んだおかげで、「今、自分はこういう聞き方をしているな」と気づけるようになり、「もう少し違う聞き方をしてみよう」と立ち止まれるようになったんです。「相手はなぜそう言っているんだろう?」「本当に伝えたいことは何だろう?」と考えながら聞くようになると、周囲の人が色々な話をしてくれるようになりました。自分が聞く姿勢を持つことで相手も開いてくれて、会話そのものがすごく増えたと感じています。

「変な武装が解けていく」

――お二人自身が変化のプロセスをしっかり言語化されている点も印象的です。お二人の変化を、橋本さんはどのように見ていますか?

橋本さん:
トレーニングを通じて、何かを身につけるというより、むしろ「変な武装」が解けていったような気がします。

「こうあるべきだ」と肩肘を張っていた状態から、より自分らしく自分の意見を伝えたり、相手に接したり、話を聞いたりできるようになる。それだけで、周囲との関係性は大きく変わってきます。相手に対する関わり方や意識を少し変えるだけで、変化は自然と生まれるものなのだと実感しました。

――その「武装を解く」という変化は、これからの時代の中でどんな意味を持つと感じられますか? 

橋本さん:
そうですね。VUCAと言われる今の時代、想定外の出来事が次々と起こります。そんな時に「こうあるべきだ」と武装してしまっていると、思考が固まって動けなくなってしまう。しかし受講したメンバーは、「なぜなんだろう?」「ではどう接しようか?」と柔軟に向き合えるようになりました。

そして、一人ひとりの変化が少しずつチームや組織にも広がっていく。そういう「組織のしなやかさ」みたいなものが、着実に生まれてきているんじゃないかなと感じています。

そもそも人って、「リーダーシップとはこうです」「これをやってください」と座学で教えられて、それだけで変えられるものではないと思うんです。実際に自分で体験して、自分自身と深く向き合って、何かに気づく。そして「ちょっとやってみよう」と自分の行動を少しずつ変えてみる。その愚直な積み重ねによってしか、人は変わっていかないんだと思います。

この2年間プログラムを続けてきて、それを強く実感しています。だからこそ、このメンバーたちがこれからどんなふうに周囲を巻き込み、組織を動かしていくのか。その変化と広がりを、これからも楽しみにしています。

会社概要

スマーフィットウェストロック合同会社:
スマーフィットウエストロックは、持続可能な紙とパッケージングのグローバルリーダーとして、40ヵ国で500以上のパッケージングコンバーティング事業と57の製紙工場を展開しています。日本法人であるスマーフィットウェストロック合同会社は、創業1969年、日本のマルチパックのパイオニアとしてスタート。国内屈指の生産力を誇る「島田工場」は、マルチパック専用工場として1981年から稼働し、40年以上の実績があります。年間3億枚の供給能力を誇り、色彩や階調を忠実に再現できる「国内屈指のグラビア印刷機」を備えた生産設備があります。
HP:https://www.westrock.com/company/japan

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